漫湖湿地祭り2023【午後の部】

漫湖水鳥スタッフ

2024年02月15日 11:15

先日の記事 漫湖湿地祭り2023【午前の部】に引き続き、【午後の部】の様子を紹介します。

とその前に、「漫湖湿地祭り」には美味しい・楽しい屋台もあるんですよ。
地域の方やセンターと関わりのある方々にお願いして、毎年出店して頂いています。


ご近所で知らぬ者はいない、美味しい手作りパイとチンスコウの『パーラー1丁目』さん。この日はパイが瞬殺で売り切れに。


消しゴムハンコの『まえだ工房』さん。コースター作りのほか、生き物好きにはたまらないデザインのTシャツ等の販売も!


今年の『ConfettiProject』さんの屋台は「自分だけのワクワク地図作り」!いつ来てもそこには夢中で地図作りする子供達の姿が。

どの屋台も大盛況!周りには楽しそう走り回る子ども達や芝生でピクニックするご家族の姿も。
屋台の周りは素敵な笑顔でいっぱいでした。

さてさて今年はクロツラヘラサギ推しの特別プログラム!
午後の部の第一弾はオリジナル劇「クロツラヘラサギ物語」の上演でした。
なんとなんとこの日のために…愛知県から「劇団シンデレラ」の皆さんが駆けつけてくれました!!!


2020年10月に漫湖水鳥・湿地センターで公演した時の様子。この頃はまだコロナ禍の最中で、屋外での上演でした。

「劇団シンデレラ」は愛知県を拠点に、ミュージカルを通して自然や生き物の大切さを使える活動をしている劇団で、センターも以前からエコクラブ活動等を通して交流があります。

劇団シンデレラ 公式HP https://cinderella.studio.site/news_/000052

今回の劇は、漫湖で怪我をしたクロツラヘラサギが、地域の人達の手によって救護され再び野生に帰っていったという実際にあったお話を、愛知県にあるラムサール条約登録湿地「藤前干潟」との特別コラボバージョンにアレンジして上演しました。



舞台の背景や道具類、そして衣装もすべて臨時スタッフさん達の手作り!皆さん実はその道のプロか何かでしょうか??

忙しい合間を縫って駆けつけてくださった劇団シンデレラの皆さん。
実は湿地祭り当日の朝に沖縄に到着して、顔合わせもリハーサルもこの日が初めて!!
午前の部の式典が執り行われている一方で、実は本番前のお稽古が行われていたのでした。


劇団シンデレラ以外の出演者はほぼセンターのボランティアメンバー!そして生BGMを、毎年湿地祭りのステージでピアノ演奏して下さる本多先生が弾いて下さいました!実はこの場所やストーリーにちなんだ曲をチョイスして下さったんですよ。気付いたかな??



この日顔を合わせたとは思えないほど息ぴったり!みんなおうちでたくさん練習頑張ってくれたんだね。

劇はおかげさまで大好評でした!また別の機会に再上演したいなぁ。
劇団シンデレラの皆さん、劇に関わってくださった全ての皆さん、本当に有難うございました。
そして息つく間もなく、劇の後は記念講演会!
センターが長年お世話になっている沖縄野鳥の会の山城会長に、クロツラヘラサギについてお話しして頂きました。
子ども達にもクロツラヘラサギに興味を持ってもらいたい!ということで、今回の講演タイトルは「年齢制限なし!クロツラヘラサギを知ればあなたも博士ちゃん!」



場所はそのまま劇が行われていた舞台で。山城会長のクロツラ愛があふれるお話も相まって、なんだかファンシーな空間。

クロツラヘラサギの基本的な特徴や生態についてや、時折見られるユーモラスな姿、沖縄野鳥の会での取り組み等々、写真も交えながら分かりやすく、面白おかしくお話ししてくださいました。
ここまできたら実際にクロツラヘラサギを見てみた~い!と、なりますよね!?
会場のクロツラ愛が高まってきたところで…
最後は野鳥観察会in三角池「クロツラヘラサギを見に行こう!」
漫湖にもクロツラヘラサギはやってきますが、よりたくさんより間近で観察したい!ということで、今回は豊見城市内にある通称「三角池」で観察会を行いました。


三角池はクロツラヘラサギ以外にも年間を通してたくさんの野鳥が観察できる、初心者からベテラン愛鳥家まで楽しめる場所。

この日は20羽ほどのクロツラヘラサギが三角池で休んでいました。
クロツラヘラサギの豊見城市の鳥制定の発起人であり、センターも長年お世話になっている宮城ご夫妻を講師に、お話を聞きながらクロツラヘラサギを観察します。



「鳥を好きになることが、地域の自然を守ることにもつながるんだよ」
いつまでもたくさんの鳥たちが見られるように、いま自分にできることはなんだろう?

心配していた雨も降らず、絶好の観察日和。
お目当てのクロツラヘラサギはもちろんのこと、他にも色々な種類の鳥を見ることができました。
宮城先生のお話を聞きつつ、お休みモードのクロツラたちが時おり顔をあげる瞬間に湧きつつも、あっという間に観察会終了の時間。
参加者の皆さん、思う存分観察楽しめましたでしょうか?
クロツラヘラサギたちが再び北に渡っていくまでまだしばらく時間があるので、観察会に参加した方もそうでない方も、ぜひ彼らに会いに三角池や漫湖に来てくださいね。


別の日に撮影。こんなに間近でクロツラヘラサギが見られる場所って、実はそうないのです。

そんなこんなで「漫湖湿地祭り2023」なんとか無事終了いたしました~。
暖かいを通り越して暑いくらいの1日でしたが、沢山の人に足を運んで頂けて本当に良かったです。
それに準備から当日の運営も、地域の方、行政の方、遠方から駆けつけてくださった方々に、臨時職員やボランティアの皆さん、たくさんの方々に助けて頂きました。
皆さん、本当にありがとうございました。
漫湖水鳥・湿地センターは「水鳥と湿地と人とをつなぐ場所」として、これからも様々な活動に取り組んでまいります。
来年の「漫湖湿地祭り」も、ぜひ皆さん遊びに来てくださいね!

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